Am I wrong?


鈴虫の音が涼やかに響く…そんな夜が続くようになった。

秋は好きだ。
月に紅葉、季節の移ろいが寂しさを誘いながら心に染み入ってくる。
金木犀の優しい香りに包み込まれて、ほっと微笑みがこぼれる。

帰り道、暗い夜道で甘い香りが薫ってきた。
真っ暗で見えなかったけれど、木に近づいてみると、金木犀が蕾をつけていた。

昨日は気づかなかったことに気づいた今日、
暗く曇っていた心がやっと晴れたことを感じた。


始めは、心がずしんと重かった。

信頼している友達からの、衝撃の告白…

「生きていることがしんどい。」

度重なる苦難に死を考えたと言うその人の目に初めて涙が浮かぶのを見た。

心臓が締め付けられるようだった。

十年来の恋人にも、無二の親友にも、言っていないと言うそのことを、私に知らせたのは、私の生き方と性格が分かっているから。

確かに、私は知らない方がいいことなんてないと思ってる。

友達に、恋人に、家族に、子ども達に…
数えきれないほどの悩みを共有させてもらってきた。

同調してしまう性質だから、入り込んでしまう私だけど、
歳を重ねて、ある程度受け入れる器が広がって、受け止めきれるようになっていた。

…はずだった。

その話を聞いて、別れ際に涙を見て、そのあとは心が重くて重くて…
押し潰されそうになりながら、車に乗り込んだ。
そして、笑顔と手の温もりに癒されて何とか心を立て直した。

一週間後…
「文香の送ってくる自然や月の綺麗さを伝えるメールが、結構ほっとする」と言っていたその人に、少しでも慰めになればとメールを送った。

「中秋の名月だよ」
と送ったメールに帰ってきたのは、その人の苦しい思いのたけと、…血文字の写真だった。

体が凍りついた。
心が痛すぎて、一瞬息もできなかった。

何故、苦しみを一番近くにいる人に告げないのだろう。
何故、一番信頼しているはずの友達に言わないんだろう。

頼るって何なんだろう。
頼られているとして、私は何を望まれているのだろう。

私は、強くなんてない…


ぐるぐると、そんな考えが頭を回るごとに色濃く黒く重く固まって心が曇っていった。

重すぎて、誰にも言えなくて、それがさらにしんどかった。

2週間…どんなに楽しいときを過ごしても、ふとした瞬間に緋色の文字が浮かんだ。
リフレッシュしたはずなのにすぐ疲れてしまっていた。

けれど…気づいた。

自分自身が心の余裕をなくしては何の意味もないこと。

そして、一昨日友達に吐き出した。
心にあった重い塊が、砂のように崩れた。

私には、心の欠片を預けた人たちがいる。
そして、その人たちが、私の声に耳を傾けてくれる。

そのことが、黒く濁り重くなった心を、浄化し、軽くしてくれる。

軽くなった状態で、昨日、心の中に距離をもたせた。
その人に対して、ではなく、闇に対して。

そうして、自分の心に余裕を作った。
自分自身が心に余裕をもっていなければ、それこそ何もできないから。

すると、聞こえてくる。
たわわに実った稲の穂のすれる音、涼やかな鈴虫の音。

2週間感じきれていなかった秋の美しさ。

ふと薫ってきた金木犀の香り。

もう、大丈夫。


秋は好きだ。
もうすぐ、この部屋も金木犀の香りでいっぱいに包まれるだろう。

優しい香りに包まれて、私は微笑みながら立っていられる。

そして伝えられる。

大丈夫、間違ってない。
自分の思う道を生きること、自分のために闘うこと…

そうするには苦しい時もあるけど、いつだってぶれずに立ち向かわなきゃならないこと…
自分自身に誠実でいるために。


If one thing I know, I'll fall but I'll grow
ひとつだけ分かってるのは、失敗しても、そこから成長できるということ

I'm walking down this road of mine, this road that I call home
自分の道を歩いていく、自分が還る場所と呼ぶこの道を


私も、頑張る。
強くなる、どんな闇にも、呑み込まれたりしないように。

見えないものに手を伸ばそうとし続けたいから…。





スポンサーサイト

満天の星空☆


三連休、1日目と2日目に7人の仲間と徳島にいった。
祖父母の家があるから、何回も何回も来たことがある徳島だけど、南にはあまりいったことがない。

今回は徳島の南の島にある、仲間の友達が持つ別荘にお世話になった。
BBQをしながら、話をしたりジェットスキーにいったり、それぞれが過ごしたいように過ごす。

日本での初ジェットスキー…あまりのスピードで少し怖かったけど、爽快だった。
久しぶりに船釣りもした。

釣ってきた魚をたたきにして、野菜たっぷりのカレーと共に食べる。

夜になると、空には満天の星…
お家にある露天のジャグジーで夜空を見ながら冷えた体を温めて贅沢に過ごす。

体が温まってからは、ご飯を食べて、散歩へ。

丘にある廃校のグランドで星空を眺めていると、流れ星が流れた。
港の方へ行くと、煌々と海を照らす月が波を映し出していた。



気配りのできる温かい仲間たちと過ごす極上の時間…幸せだと思った。
そして、この夜満天の星空を見ながら思ったことがもうひとつある。


大阪では見られない天の川の薄白い輝き…
数えきれないほどの星…。

見えないけれど確かにそこにある。
そういうものが、どれだけ私たちの周りにあるのだろう。

そして、星空を見ていてきづいたこと…
それは、失って気づくことの大きさだ。

和歌のなかには、月を詠んだものはたくさんあるけれど、星を詠んだものはあまりない。

満天の星空…きっとそれは千年以上前には当たり前のものだった。
当たり前すぎて、とりたてて目を向けることがそんなになかったのかもしれない。

けれど光が発明されて、明るくなっていく中で、段々と細かな輝きが見えなくなっていった。
私たちは見えなくなったことで、その美しさと素晴らしさを知り、求めるようになった。

なくなって初めて、知ることや気づくことがある。

だから、今あるものに目を向けることを大切にしたいと思った。

それが見えないものであれ、あって当たり前のものであれ…
自分のそばにあるもののひとつひとつをいつも忘れず確かめていたい。

そうすればきっと、悔いを残さずにいられる。

波の音が響く夜、空を眺めながらそんなことを思った。

per aspera ad astra.





三十にして立つ


論語において、30歳は而立(じりつ)という。

その意味が、最近分かる気がする。
この半年間、気づくことやはっきりしていくことがたくさんあったから…

私の場合、自分で設定した人生の大きな区切りが28歳だった。
その時までにこうなりたいと思う理想があって、そこに向けて十数年進んできた。

28歳になり、私は次に目指す道を以前ほど強くは描けなくて…この二年間探し続けてきた。
ただ、心に決めた『自然体であること』だけは続けた。

そんな風に自然体で生きるなかで、少しずつの気づきが積もり積もって…やっとこの半年で形になってきた。

まだ、言葉にできるほどじゃないけれど、あと七ヶ月ある今歳の間には見えると思う。


空に薄い雲が広がっている。
蝉のかわりに涼やかな虫の音がささやいてくる。
季節はもう、秋。

今歳の夏はとにかく最初から最後まで体調が悪かった。

けれど、いろんなものを得ることができた。

まずは、運転スキルと安心…
運転しないうちにゴールドに輝いていた免許…。
GW前、病院のソファに座りながら母と話しているとき、心のなかで決めていた。
お父さんの負担が少しでも減るように、私が運転できるようになろう。
そして、夏休み中、作ったドライ部や友達に協力してもらったり、一人で特訓したりして、運転した。
少しだけ、心が楽になった。

次に、安定…
変わらないものがある。
信頼で築かれた、安心できる場所がある。
望んだ場所がここにあることに、気づいた。
それが、私の心をこの上なく安定させてくれた。

もうひとつは、新たな知識とより強くなった知識欲…
自由にいきるということの私なりの意味をつかみ、
十代から心に思っていた夢への本当の意味での第一歩を進めることができた。

そして…決意と絆。
言葉として受け取った勇気と想い、言葉にして預けた心の欠片。
変わらない、ずっと…。大切、それだけでいい。

ただ、そこに存在(いて)くれるだけでかまわない。
そんな人たちが、いる。

大切なものが増えていく…私は、幸せだ。
時間に信頼を織り交ぜて紡いだ絆の一本一本が、切れない糸となって今の私を支えている。

だから、私は一人で望むままに立っていられる。


吾十有五而志於學、三十而立。

志学から十五年、而立の歳にようやく立つことを知った。
ここから十年、不惑までの道のりを、楽しんで生きたい。

大切なものを、大切に…。




プロフィール

*Ayaka*

Author:*Ayaka*
Name:あやか
Sex:Female
Location:
Osaka, Japan/Bangkok, Thailand

+About Ayaka+:
大学院留学から帰国し、
現在日本で英語教員をしながら、精進中です。
バンコクのど真ん中で大学院生をしてました。
タイ語はあまりできません。
ただ、ぼられない様にしていたら、ショッピング時だけ流暢に話せるようになりました、笑。
ちなみに院では英語ばかり使っていました。

どうぞよろしく


※!!注意!!※
このブログ内では大体…
1バーツ(B)=3~3.5円(¥)
で計算してます。

詳しいレートは↓↓

カレンダー

08 | 2014/09 | 10
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

最近のトラックバック