33yrs old -about life-


「なにがしあわせかわからないです。
ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」

宮沢賢治作『銀河鉄道の夜』には、こんな台詞が出てくる。

星に包まれるような、読み終えたあとに何とも言えない切なさとそして煌めきが胸に広がるような、そんな物語をゆっくりと読んだ。


思い出したのは、この物語を好きだと言った、大切だった人のこと。

一生しんどいか一瞬しんどいかを考えて、別れを選んだあの27の時の選択を、今の私は、正しかったと心から思えている。

そう思える道をつくり、歩んできた自分自身に、自信を持てる。


今年、また「32歳、今歳が一番楽しく、幸せだった!」と思いながら33歳の誕生日を迎えた。

それからまだ一月半だけど、すでに「今歳が一番幸せ」と思えている自分がいる。


33歳の、私の周りには…ありのままの私を受け入れ、温かく包み込んでくれるような人たちが本当にたくさんいる。

誕生日を、特別なものにしてくれる人たちがいる。

「生まれてきて良かった」

そんな台詞が自然と口をついて出るような…そんな幸福の中で私は生きている。

峠の下りももう、怖くはない。

何があっても、揺るぎない居場所があると分かっているから。


教室で吐き気に襲われて、金木犀の香りに支えられていた私から、何もなくても、立っていられる私へ。

5年間の旅路の中で、出会った人たちとの絆が、星のように煌めいて、この先の路を照らしてくれている。

一あしずつ進むこの一歩が繋がる先に、これ以上の幸福があるのかは分からない。

けれど、今この瞬間が幸せ。

だから、ごちゃごちゃと考えるよりも、その瞬間を重ねていくだけでいい。


頭をすっきりと。

心に真っ直ぐに。


頭でっかちになりがちな私だから、今歳は、心が動くそのままに、少しの緩やかさを持って、過ごしていきたいなと思う。

そして、ずっとかわりなく思っていることだけれど、もらっている温かさには到底届かなくとも、温かさを与えられる人でありたい。


大切な人を、大切に…。


そうしながら、少しだけ、頑なだった殻を破ってみる。

銀河をわたる列車にのって知らない世界で過ごした、ジョバンニとカンパネルラのように。

どこまでも行ける切符は、もうこの手の中にあるのだから…。


33yrs old -about work-


今歳が一番幸せだった!
…と思いながら、誕生日を迎える。

そんな年が、もう何年続いているだろう。

そして、毎年思う。

「来年もきっと、そう言ってるんだろうな」

そして、必ずそうなっている。

私は、本当に幸福者だと思う。


そう思える理由を、今年は2つに分けて書こうと思う。
自分の、記録として残しておきたいから…

まず、仕事から…。


今年、異動が決まり…辞令がおりた3月31日…
私がまずしたことは、担任した教え子たちに異動すると言うことを知らせることだった。

私の担任期間は持ち上がった3年間だけ…
けれど、その3年間があまりにも学びが多く、温かいものだった。

子どもたちは、高校卒業を迎えた今なお、変わらずに慕ってくれている。

担任を3年したあとは、研究部という学校の学習活動全般を統括する部の主任と部長を務めて、また3年間…今度は大人相手の日々の中、全く違う観点や視点の中で、多くを学んだ。

その立場や周りの状況の関係から、所属した学年団は3つ…まったく違う色の3つの学年団で、それぞれの良いところを見せてもらった。

異動を機に、担任に戻れる!とわくわくして迎えた辞令だったけれど…
残念ながら今、私は担任には戻れていない。

こんなにも担任経験が乏しいのに、学年主任を務めることとなってしまった。

新しい学校で、知らない体制のなかで、『分からない』と不安しかなくて…
それでも何とか今、毎日を進んでいけている。

それは、今いる学年の先生方がすごく力があり、かつ協力的なことと、前の学校で、3つの学年を見たことが大きい。

こうして振り返ると、私は本当に大切に育てて貰ったんだなと思う。

そして、本当に恵まれた場所を用意してくれたんだな、とも思う。

前の学校で学んだことのすべてが、今のわたしを支えてくれている。

前の学校で出会った、教え子たち、同じ学年だった先生方、頼りになる管理職…そのすべてが、包み込んでくれている。


そして今、私が学年主任として身を置く環境は…

同じ学校から異動をしてきた、仲の良い二人の同僚。

2クラスだけの小規模学年。

私のやりたいようにさせてくれる、力のある先生方でつくられた学年団。

そこに所属する同期と、一緒に異動してきた姉的存在の先生。

以前同勤していた、信頼のおける管理職。

本当に恵まれているとしか言いようがない。むしろ、整いすぎてるくらいだ。


学年の廊下の外には満開の桜…
花吹雪が舞う毎日が続き、きっと来週にはこの薄紅色の景色も鮮やかな緑に変わっていっているだろう。

桜は、私にとって特別な花。

誕生花であり、元気の源。

慌ただしい日々の中、廊下から外を眺めては少し元気を取り戻していたけれど、
すべての花が散ってしまっても、きっと大丈夫。

そう、思える今の環境に、心から感謝している。

33歳も、子どもたちから、先生方から、そしてこの立場から、多くを学んでいきたい。

さくら

ゑいもせず


悩みがあった。

それは、贅沢すぎて、一部の人にとっては、甘えに聞こえるような悩み。

けれど、私にとってはどうしようもなく切実で、もうずっと渇望しているものだった。


ただ一人、特別な人を、想う気持ち…


私は、本当に人を好きにならない。

自分から好きになったのは、人生でたった2回…16年に一度だ。

想われて想うことはあった。
けれどそれも、確率にするとかなり低い数値になってしまう。

相手が想ってくれてそれに返すかどうか…
コントロール権が自分にあるようなそんな関係ばかりを手にしてきた。


だから、私は知らないうちに想われること、が当たり前だと思っていたのかもしれない。


本当に、贅沢な話だね。


だけど、いつも本当に強く求めてた。
想う気持ち。

自分から、人を想いたい…それはもう、願望ではなく、渇望だ。


想えないのは、苦しい…余裕に見えてもそうじゃない。

どんなに想われても、自分に想いがなければ、手すら握ることができない。
求められるだけで、一緒にいることを息苦しく感じてしまう。



けれど初めて……想い返すのではなく、自分から想い、相手からも同じように想われる、そんな気持ちを知った。


いや、知りかけてた、の方が正しいのかもしれない。

楽しかった。わくわくした。

何よりも、自分にもこんな風に人を想うことができるんだって…幸せを感じられた。

この人、と思える人と出会えることは、なかなかない。

けれどそれを、望んでる。

たぶん、みんなそうだろう。


一時でも、良い夢を見た。
幸せを感じられた。


今は、それだけで満足しなきゃね。

……失った理由が、欠片も解らないから。


さぁ、戻ろうか。渇望の道へ…


諦めることなく。

忘れることなく。

もう一度、あさきゆめを見る。



最初で最後


久しぶりの、日記更新…

慌ただしい仕事をこなしながら、仲間たちと過ごして幸せを感じる。
そんな、平穏な日々が続いている。

端から見たら何の不満もないだろう幸せいっぱいの今の環境のなかで、
私はそれでも悩み、苦しみ、そしてその悩み苦しみを受け入れながら、光の射す方へ向かおうとしている。

自分自身に、恥じないように。
後悔する生き方を、しないために。


一つ、決意をした。


その芽ばえを祈りながら、欠かさず水をあげて、大切に育ててきた種。

やっと膨らんできた蕾を、摘み取る。

花が咲いても咲かなくても、蕾となるまで育てたその時間は変わらない。

だから、前だけを見つめて、私は一歩を踏み出そうと思う。

後悔はしたくないから…。



『前へ』 大木実

少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終っている。
ーーー前へ。
僕はこの言葉が好きだ。

物語は終っても、僕らの人生は終らない。
僕らの人生の不幸は終りがない。
希望を失わず、つねに前へ進んでいく、物語のなかの少年ルミよ。
僕はあの健気なルミが好きだ。

辛いこと、厭なこと、哀しいことに、出会うたび、
僕は弱い自分を励ます。
ーーー前へ。

at Venice Beach


31




一月前、而立の最初の一年が終わった。

31歳になった。

30歳は、たくさんのことが前進した一年だったと思う。

まずは仕事…新たな学年団との毎日は、笑いに溢れていて、楽しい。
予定通り、今年度に入って立場がさらに変わり、責任はますます重くなったけれど、学年のストレスはほぼ0だから、本当に有り難いなと思う。
それでも、責任の重さに新年度始まって3日で泣いたけどね、苦笑。(もちろん、夜に家でですが(..))
でも、今のこの立場での仕事を本気出してやってみようと思ってる。

次に、友達…仲間達との絆はさらに深まった。
迷路挑戦、貴船の川床、徳島の島旅行、温泉旅行、スノボ、星旅行、ボルダリング、脱出ゲーム、げてもの道楽…数えきれないほど楽しい思い出がたくさん増えた。


毎歳、増していく温かさ…それはこの4月、特に強く感じられた。
誕生日当日にたくさんたくさん送られてきたメッセージ…
それぞれの国からお祝いを伝えてくれる留学時代の仲間たちも、いつもそばで支えてくれる日本の友達も、いろんな体験を一緒にしてきた遊び仲間達も…
一人一人想いを込めて伝えてくれたその気持ちが、本当に温かくて、幸せだ。
サプライズでケーキを用意してくれた人達もいる。
誕生日を過ぎても、直接お祝いをしたいと用意してくれるその気持ちが本当に嬉しい。

そして、どんな時も変わらずずっと支えてくれる大切な家族。
今歳のプレゼントは、ワンピース、カーディガン、鞄だった。
ある日、家に帰るとカーテンレールに綺麗にコーディネートされてかかっていた。
「特に欲しいものはない」という私に、何を贈れば喜んでくれるのかと考えて用意してくれたんだろう。
私は本当に恵まれてるなぁと思う。


28歳から「なりたい自分」の具体的な形を少しずつつかもうとしているけれど、未だに28歳までの時ほど強く描けてはいない。

ただ、年々大切なものがはっきりしていくだけだ。

けれど最近は、それでいい、と思っている。

大切なものを、大切に…そんなシンプルさが、何より必要なものなんだと思えているから。
それでいい。

自分に与えられているほどの温かさも、感動も、人に与えることが出来てる訳じゃない。

だから、少しでも多くの温かさを、彩る感動と物語を、返していかなきゃなと思う。


分厚い雲の奥で輝く満月の光のように、例えば届かなくても、自分の精一杯の力で相手に対して光を放ち照らしていたい。

でなきゃ、雲の切れ間があっても光を届けることができないから。


今この瞬間を、大切なものを、大切に…


31歳の一年、そんな風に一瞬一瞬を生きていきたい。




プロフィール

*Ayaka*

Author:*Ayaka*
Name:あやか
Sex:Female
Location:
Osaka, Japan/Bangkok, Thailand

+About Ayaka+:
大学院留学から帰国し、
現在日本で英語教員をしながら、精進中です。
バンコクのど真ん中で大学院生をしてました。
タイ語はあまりできません。
ただ、ぼられない様にしていたら、ショッピング時だけ流暢に話せるようになりました、笑。
ちなみに院では英語ばかり使っていました。

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